見える化がもたらした省エネ成功のポイント
省エネとサービスの両立をめざす
デマンド制度について理解したうえで、店内の空調稼働と店内外の照明稼働を工夫した。特に店外照明についてはメイン通り沿いにある店舗のため、来客数が減るのではという危惧があったという。しかし思い切って間引きしても来客数に変化はなかった。勇気を出して取り組むことで、ムダが減らせることが実感できた。
-
空調の稼働台数を制限する
-
ネオンと間接照明を消す
-
業者が立ち入る際は事前に相談する
導入効果
質を損なわない使用電力量の改善
-
※導入時期:2014年9月
電気が見えないと始まらないデマンド管理
株式会社グリーンモールオカモリは、三重県伊賀市で岡森書店・TSUTAYA上野店を運営する。東日本大震災を機に日本全体で省エネ意識が高まり、同店も同様に高効率の照明を導入し使用電力量を20%改善した。「しかし、系列店に電気料金を尋ねると、当店の方が断然高かったのです。デマンド制は知っていたものの、抑制方法は不明のまま。そのころ日本テクノさんが訪れ、電気の"見える化"のわかりやすさに惹かれて、すぐに導入を決めました」。(代表取締役 岡森克幸氏)
稼働する空調は1/3に制限
店内は吹き抜けで開放感ある造り。しかし、この特徴が使用電力量を押し上げていた。SMARTMETER ERIAはバックヤードに、SMART CLOCKはレジ前の柱に設置した。これまで開店30分前から店内27台の空調をフル稼働していたが、まずは入り口部分のみ、ほかは開店してから稼働するよう運用方法を変えた。さらに開店後は、冷気が届きにくい四隅と店舗中央を中心に、1/3にあたる9台の空調で賄うようになった。併設するパン屋にも、夏場の日中はオーブンの使用を控えてもらうよう協力を呼びかけたという。
新たな挑戦には、一歩踏み出す勇気も必要
また、店内の照明は一機あたり2灯ついているが、1灯を間引きし商品選びに支障のない明るさに調節した。外灯は看板照明を除き、ネオンや間接照明などは思い切ってオフにした。「ネオンはメイン通り沿いにあるので、来客数が減るのではないかという不安もありましたが、大きな変化はありませんでした。勇気を出して取り組んでみると、ムダが見つかるものです。省エネと接客サービスは相反すると考えていましたが、ぎりぎりの狭間を見極めることで両立できます。それにはやはり電気の"見える化"が必要だと感じました」。
取材日:2018年5月
Comment
小売店では空調のテストやワックス後の換気などで、業者さんが空調をフル稼働することがあります。こうしたイレギュラーな日は、事前に相談して業者さんにも省エネに協力してもらっています。2018年の夏もこれまでの契約電力を維持、またはさらに改善できるよう努めていきたいです。
企業概要
事業内容 | DVDレンタル・書店 |
---|---|
従業員数 | 33名(2018年5月現在) |
所在地 | 三重県伊賀市 |
Download
資料ダウンロード
この記事のPDFをダウンロードする
導入商品・サービス
-
-
SMARTMETER ERIA(スマートメーターエリア)
電気になじみのない方でも直感的にわかるよう、ニコちゃんの表情で使用状況をお知らせします。スマートクロックのコントロールパネルとして、電力使用の目標値の設定などさまざまな操作を行えます。
運用改善
三重営業所
パワフルネットワークでお客さまの省エネ・省コスト化を強力バックアップ!
こちらのお客さまは当営業所が担当しています。
三重県四日市市鵜の森1-3-20 萩ビル3階
関連事例
-
SMART CLOCKの警報で電力の使い過ぎを察知[Case476]
有限会社くら屋菓子舗
北海道二海郡八雲町
食品製造業
北海道
従業員1~20名
スタッフの連携
スマートクロック
スマートメーターエリア
機器稼働の見直し
電力コンサルティング
-
まずは試しにやってみる。試行錯誤が改善の鍵[Case501]
株式会社サンピット サンピットバリュー浮羽店
福岡県うきは市
卸・小売業
九州
従業員21~50名
スタッフの連携
スマートメーターエリア
機器稼働の見直し
空調管理
設備改善
電力コンサルティング
-
インカムによる情報共有で省エネ 完全なルール化ではなく臨機応変な対応がポイント[Case330]
リーファ・ナカガワ
石川県白山市
卸・小売業
北陸
従業員21~50名
スタッフの連携
スマートクロック
スマートメーターエリア
機器稼働の見直し
照明関連
省エネの達人『企業編』
空調管理
設備改善
電力コンサルティング