
見える化がもたらした省エネ成功のポイント
ピークずらし手法の共有
盛夏・厳冬期に空調の負荷が高まるときに同店の電力ピークを迎える。そのため電力ピークが近づいたら空調稼働を調整、冷凍庫のスイッチ切る、食洗器を使用しないといったルールを設け、これに沿って行動することで契約電力を33.3%低減できた。
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空調の温度調整
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冷凍庫の稼働を抑える
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食洗器は電力ピークを避けて稼働
導入効果

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※取材時期:2020年12月
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※導入時期:2019年8月
意識改善で行動の変化を期待
洞爺湖を望む丘に建つサイロ展望台。飲食と土産の購入が楽しめる本施設は2019年8月に日本テクノのサービスを導入した。
「デマンド料金制度の仕組みは理解しており、これまでも最大需要に合わせて基本料金が上がってしまうのを何とかしたいという思いがありました。電気の"見える化"にSMART CLOCKによる通知喚起が組み合わされば、現場の取り組みにも変化が生まれると考え、導入を決めました」(代表取締役社長 渡部 順司氏)。

電力ピークをずらし、契約電力を抑える
同社は盛夏および厳冬で、レストランの利用者が増えると電力ピークを迎える。こうした傾向を踏まえ、日本テクノの営業担当が立てたピーク対策は以下の通りだった。
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①レストランの空調の温度設定を若干調整する。それでもSMART CLOCKの色が変わらないときは
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②冷凍庫(1台)のスイッチをしばらく切り、扉を開けない、とした。
また、業務用の食洗器を使うと電力ピークを押し上げてしまうため、食洗器はお客さまが少ない時間にのみ使用することを決めた。

コロナ禍で落ちる売上、電気の使い方を工夫
「営業担当が勉強会を通じて具体的な取り組み内容をスタッフに教えてくれたため、それならばやってみようかと自然な流れで電力ピーク低減に取り組めました。結果として契約電力が30%以上減っており、その効果に満足しています」。
観光地にとって新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、売上は一時前年比約10%まで落ち込んだという。
「北海道の特産品を販売するネットショップを数年前に立ち上げていましたが、巣ごもり需要とマッチし、その売上は前年比約2倍に伸びました。今後はネット販売のさらなる強化を考えています」。

Comment
電気の「見える化」で電力ピーク対策ができたことで、電気を適正に使用するという課題が解決できました。新型コロナウイルスの影響は大きいですが、電気だけでなくその他の経費も適正に使用することで、この状況を乗り越えてみせます。

企業概要
事業内容 | レストラン・土産物販売 |
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従業員数 | 15名(2020年3月現在) |
所在地 | 北海道虻田郡洞爺湖町 |
URL | https://toyako.biz/ |
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導入商品・サービス
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