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馬本英一社長×河村隆一さん
特別対談
設立25周年記念

今年、日本テクノは設立25周年。節目の年を迎えるに当たり、今後4回にわたって特別企画を連載していく。その第1弾として、創業者の馬本英一代表取締役社長と日本テクノのイメージキャラクターである河村隆一さんとの対談を実施した。これまで環境市場新聞では、両氏の対談を2回(本紙30号記念、会社設立20周年記念)行っており、今回が3回目。事業を進める中でフィロソフィーを培っていった馬本と、その思想に感銘を受け自身の行動にも生かしているという河村さん、2人が今を見据え、次代に馳せる思いを語り合った。

謙虚な心が膨らんでいく

河村

設立25周年おめでとうございます。創業から幾多の苦労もあったと思いますが、四半世紀もの間、事業を拡大し続けている姿、心から敬服しています。

馬本

ありがとうございます。皆さんのお陰です。河村さんのバンドLUNA SEAも昨年、結成30周年を迎えられたと聞きました。

河村

はい。同じくお陰様です。たくさんの応援に対する感謝も込めて記念のアルバムも発表しました。タイトルの『CROSS』にはメンバー5人の人生がクロスする節目のとき、という意味もあるんです。

馬本

長期間、第一線で活躍されている一流アーティストの河村さんが当社のイメージキャラクター。とても名誉に感じています。5年前の20周年のときには、ノベルティ用にオリジナルアルバムもつくっていただき、大変好評でした。

河村

営業活動で提供するといった使い方をしてくださり、お客様と営業さんをつなぐ架け橋になれたようで、こちらこそ光栄です。僕にとっても、そこからファンの広がりが期待できるので、とても嬉しく思っています。

馬本

今回の25周年にも、何かお願いしたいですね。

河村

ぜひ、協力させてください。

感銘を受けたフィロソフィー

河村

馬本さんとはプライベートでもゴルフや会食などお付き合いをいただく中で、いつも感銘を受けています。事業に対するフィロソフィーを、どんなときも熱く語るんですよね。「あの事業を始めれば確実に利益は出るが、儲けるだけの目的になってしまう。そんな仕事に手を出しては駄目だ」なんて話を、普段の会話の中でする。そういう言葉に触れられるのが、大きな勉強になっています。

馬本

人を喜ばせたい、感謝の笑顔が見たいという気持ちが強いんでしょうね。事業活動だから利益追求はもちろん大切です。しかしそれだけを求めたとき、たとえ結果が出ても、喜ぶのは自分たちしかいない。寂しいですよ。どうせなら、もっとたくさんの笑顔をつくりたい。

河村

素敵な考え方ですね。7年ほど前に初めて馬本さんとお会いした頃の僕は、精神的にステップアップしたいと考えていました。バンドを始めた若い時期には、世の中に疑問ばかり投げかけていました。やがて曲が売れてライブ会場の規模も大きくなり、10万人を前に歌うようになる。そこには古くからのファンが、パートナーや子ども、親まで連れて家族総出で来てくれる。そうなると反骨精神は消えて、「責任」を感じ始めるんです。僕のどんな発言に人は悲しむのか、何を言えば笑ってくれるのか、真剣に考えるようになる。そんなとき、日本テクノさんと出会い、トップの考え方を直に聞けた。これは大きかったですね。

馬本

責任感、特に人を悲しませてはいけないという思いは大切ですね。ただ私はそこに縛られるよりも、既成概念の次元を超えるような新しい仕組み、今ある不便を解消できるようなこれまでにないツール、といったものを考え出すことに興味があります。それを形にできたとき、人に笑顔を与えられ、悲しみを遠ざける結果になる。

河村

新しい道を開いていくんですね。これまで展開している事業のほとんどがそうですね。

次代に馳せる活動

馬本

もちろん引き立ててくれるお客様の存在があってこそですが、考えてみれば、電気の保安管理業務を民間企業で始めたのも、テナントビルの自動検針サービスも、電力使用状況を時計に表示させるのも、ほとんどがお客様が抱えているであろう悩みを解決したいと考え、生まれた当社オリジナルの事業でした。

河村

今、新しく考えているものはありますか。

馬本

天候などに左右される再生可能エネルギー(再エネ)の不安定な出力を、電気の使い方によって改善できないかと考えています。九州などでは太陽光発電が増えすぎて、日照量が多く昼休みで需要が少ないときなどには、供給過剰になっています。最悪、発電を止めなくてはいけない。電力の卸売市場ではその時間帯の電気の価格が極端に下がります。その供給過剰のタイミングで、お客様が多くの電気を使ってくれるような仕組みがつくれれば、電気料金の引き下げや再エネの利用拡大が実現すると考えています。

河村

蓄電池など設備に頼るのではなく使い方で対処するんですね。柔軟な発想が温暖化対策にもつながっている。確かにそれなら悲しむ人はいないし笑顔も増える。僕も馬本さんに刺激を受け、自分にできる支援活動に力を入れるようになりました。30周年記念ツアーには東日本大震災の被災地、南相馬市でのライブも予定しています。馬本さんもこれからも力を緩めず、もっともっと笑顔を広げる活動を進めてください。

馬本

はい。この25年はお客様の信頼が築いてくれたもの。これからもその信頼に応えられるよう、社会や環境の諸問題解決に役立つ事業を広げていきます。次代に向けた取り組みは着々と積み上げていますよ。

河村

未来の子どもたちも、美しい海で泳ぎ、青空の下で遊び回ってほしい。猛暑で外出が禁止される国にはしたくない。日本テクノさんの事業が拡大するほど、環境問題は縮小するように思えます。希望の持てるお話、ありがとうございました。

馬本

こちらこそ、どうもありがとうございました。

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特別対談ダイジェスト

河村 隆一かわむら りゅういち


1970年 神奈川県出身。LUNA SEAのヴォーカルとして活躍。1997年にソロデビュー。アルバム『Love』のセールスは300万枚を超えた。ミュージシャン、小説家、俳優、音楽プロデューサーなど多彩な分野で活動。2012年12月、日本テクノのイメージキャラクターに就任。

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