【DR事例】翌日の市場価格に応じて設備の稼働時間や業務を調整[case564]

株式会社さつまファインウッド

鹿児島県霧島市

製造業

九州

従業員21~50名

DR(デマンドレスポンス)の取り組み

スタッフの連携

スマートクロック

四季共通の取り組み

工程管理

機器稼働の見直し

生産性向上

電力コンサルティング

見える化がもたらした省エネの成功ポイント

市場価格にあわせて業務内容を調整

同社では、市場価格を毎朝全従業員に共有。それをもとに翌日の設備の稼働時間帯や業務内容を決める。乾燥工程は最長3日で夜間も稼働している。昼間に安値をつけることが多い土地柄を活かし、一つの釜を昼のうちに立ち上げる。価格が高くなる夕方を避け、再び価格が下がる夜間に次の釜を立ち上げるようにしている。それでも価格が高いときは梱包作業など電気を使用しない業務を行い、DRに取り組んでいる。

  • 毎朝、全従業員に市場価格を共有
  • 市場価格の高い時間帯は、ボイラーの稼働を避ける

導入時期:2025年2月 取材時期:2025年10月

電力供給をきっかけに、上げ下げDRの取り組みを開始

鹿児島県霧島市にあるさつまファインウッドは県産を中心とする国産杉の枠組壁工法構造用製材(2×4材)への加工が主な事業。製品の仕上げと出荷を行うA工区と、仕入れた木材の乾燥を行うB工区がある。同社では環境保善対策の一環として電気の「見える化」と日本テクノの電力供給(市場連動型料金メニュー)を契約した。導入当初はデマンド管理や電力使用の効率化を中心に行っていたが、担当営業からのアドバイスを受け、JEPX(日本卸電力取引所)の市場価格(約定価格)が安い時間帯に積極的に電力を使い、高い時間帯の使用を控える「上げ下げDR(デマンドレスポンス)」に取り組むようになった。

4~6ヵ月かけて自然乾燥した後、釜で2日半~3日乾燥させる

市場価格を毎朝従業員に共有

同社の設備で消費電力が大きいのは、B工区で木材の乾燥を行うためのボイラー。A工区で行う加工で発生するおが屑を燃料にボイラーで蒸気をつくり、10基ある釜のうち使用する釜へ送る仕組みだが、立ち上げでもっとも電力を使う。総務課 安全衛生担当課長の野村俊郎氏は、市場価格をもとに、毎朝11時頃に当日・翌日の価格グラフを全従業員に共有する。各工程の管理者は翌日の設備の稼働時間帯や業務内容を決める。九州は太陽光発電設備が多く、昼間に安値をつける傾向にある。乾燥は最長3日行うため、同社は夜間も稼働している。一つの釜を昼間に立ち上げ、価格が高くなる夕方を避け、再び価格が下がる夜間に次の釜を立ち上げる。「まれに夜間に価格が高い日がありますが、そういった場合は梱包作業などあまり電気を使わない業務を行っています」(野村氏)。

事務所内に設置されたSMART CLOCK

電力ピークを出さないようデマンドには要注意

ただし、価格の安い時間帯に電力使用が集中すると、今度は電力ピークを出しかねない。「デマンドの管理に"見える化"は欠かせません。DRとの組み合わせで電気料金対策として非常に高い効果を実感しています」と野村氏。おが屑を集める集塵機を昼休みは止める、不要箇所の空調や照明をオフにするといった使用電力量の抑制にも日々気を配っている。

燃料はA 工区で発生するおが屑
価格の安い時間帯に電力を積極的に使う(2025年11月10日(月)の市場価格と使用電力量のグラフ)

Comment

森林という資源を使う以上、環境配慮は企業、そして業界としての責任です。当社では森林認証制度を取得するなど、資源循環を含め、SDGsの取り組みに力を入れており、電気もその一つ。日本テクノの営業担当はこまめに情報提供をしてくれるので、長期的な戦略を立てるうえで助かっています。

総務課 安全衛生担当課長 野村 俊郎氏

企業概要

事業内容 木材加工
従業員数 40名(2025年10月現在)
所在地 鹿児島県霧島市
URL http://www.satsumafw.co.jp/

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